カテゴリ: 小話

2008/07/15

永続的リンク 21:33:46, カテゴリ: 小話

私がいっぱい

ある朝起きたら、彼女の枕元に三人の女性が座っていた。
驚いたけれど、めがねをかけて彼女たちの顔をまじまじと見たら誰かに似てることに気づいた。

「どなたですか。」

そう言おうとしても声が出ない。

ただ、真っ直ぐに見つめてくる彼女たちが怖くなった。
まるで、ロボットのよう。

よく、見ると彼女たちは疲れ切った顔をしている。

「あの・・・」
やっと出た声は、いつもの彼女からは想像もつかないか細い声だった。

彼女が声を発すると同時に、枕元に座っている女たちは笑い出した。
彼女が戸惑っていると、女たちはいきなり笑うのをやめ彼女に話しかけた。

「どうするの?」

「え?」

「これから」

主語のない文章に、困りつつもどうやらこれからの自分について聞いているんだと気づいた。

「今日は・・・休みだから、スーパーに行って・・・」

「どうして」

「え?」

「行くの」

「どうしてって・・・食材買わないといけないから・・・」

主語のない文に少し慣れてきた。
それにしても、どうしてこうも当たり前のことをきいてくるのだろう。

「どうして」

「・・・」

「買うの。食材」

「食べないとお腹が空くから・・・」

「どうなる」

「食べないと」

「どうなる」

「どうなるって、お腹が空くじゃない!分かるでしょう!」

「空いても」

「食べずに」

「いれば」

「それがいい」

「いい加減にしてよ!あなたたち、誰なの?」

「誰」

「誰」

「ねぇ、誰なのよ!いい加減にしないと、警察呼ぶわよ!」

「オマエ」

「え?」

そこから、目の前が真っ暗になり色んな映像が流れ込んできた。
それは、彼女の人生だった。
一瞬だった。
一瞬だったはず。
時計の針は動いていない。
それなのに、さっきまで居た女たちが居ない。

彼女の頭の中には今見た映像が途切れることなく流れている。
それは彼女にはあまりにも酷なものだった。

彼女が仕事で失敗すること。
結婚を約束した彼に逃げられること。
家が燃えること。
そのせいで、家族を失うこと。
死ぬに死ねない生活になること。

彼女は売られたのだ、いや、売られるのだ。

どうしようもなくなった彼女は顔を洗いに洗面台へ向かった。
顔を洗い、タオルでふき、メガネをかけ鏡を見た。
そこで、彼女は悲鳴をあげそうな口を咄嗟におさえた。
そっくりだ。
さっきまで居た女たちと。
あぁ、そうか。

"あれらは未来の私だ。"

過去の私に、こうなるって教えに来たんだ。

気づいた彼女は笑い続けた。
ただ、ただ、笑い続けた。
ノドがかれても笑い続けた。
彼女がどうなったか、誰も知らない。



あーぁ。こんな暗い話書くつもりじゃなかったのにー。
なんか、ホラーみたいだー。ヤー。
友達に送ってみようっと♪

こういう話はイヤだー。救われたいって人は続きで。
とっておきのおまじないがあります。

=> 続きを読む!

紹介 日々ののんびりしたことを書いてます。
ドールとか大好きです。ウェットですけど。
あとは、手紙も好きです。書くのも読むのも。
ゲームも好きです。
いつの間にか大人になってしまいました。
もう夢の国には行けないね。
でも、社会人の方が金使えて良いです。
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虐待、動物実験は常に反対。


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